2025/6/14
読書記録
読む前の予想に反して、断片的にしか知らなかったキリスト教にまつわる知識が体系的に整理されてとてもおもしろかったです。
思いのほかおもしろかった理由を整理してみます。
断片的、部分的に知っているワードがあって馴染みがありました
新約聖書、キリストの復活、カノッサの屈辱、ロシア正教、プロテスタントetc という感じで、単語として聴いたことはあるけれどどのような内容なのかうまく説明できないレベル、が次々に取り上げられて興味をそそられました。
話の展開が全く知らない人向けでレベルが合っていました
著者が非キリスト教のひと向けに「教養としてのキリスト教入門」として書いているので、いまの自分にある断片的な知識でも読み進めて、適切に理解することができました。
キリスト教に関する理解を根本的かつ体系的に整理されました
キリスト教に関して聖書の内容からはじまり、イエスの生誕、中世における発展、プロテスタントの歴史、現代社会におけるキリスト教の状況など、一連の歴史と知識を体系的に学べて関連性をもって理解できました。
知らなかった意外性のある発見がありました
キリストは本来ユダヤ教を布教していたことや、カトリックは体系的な組織なのに東方正教会は国ごとに独立していることなど、全然知らなかった意外な気づきがありました。
重要なことは、本書を読む前にキリスト教自体に特別の関心がなかったことです。
何となく知っているけれども、興味関心は特になかったキリスト教について、書店のPOPを目にして手に取りました。
その結果がとてもおもしろかったことを踏まえると、本を選ぶときに主観的な興味関心に偏重しないことも重要です。
いつも同じジャンルの本ばかりではなくて、たまには興味関心のうすい分野に関しても手に取ってみると意外におもしろく読めるかもしれません。
ただし興味関心が薄い分野はもともとの知識も少ないので、本のレベル感に対して上記のような点に注意をはらって選ぶことが大切だと感じました。
こういう本や読書体験をするたびに、自分は世の中のあらゆる基本的なことをまだまだ何も知らないんだなと気付かされます。
ある対象(例えばキリスト教)に対して、よく自分には関係がないと言うけれど、実のところは、対象を知らないので自分から関係を持てない、ということではないだろうか。
微分でもキリスト教でもダイエットでも、自分自身の知見の水準までしか、対象との関係性は築けないのかもしれません。
言いかえれば、読書を通じていろんな知見を持っている人は、やはり現実世界と概念的に広く深い関係性のある生活をおくれるようになると思いました。
ごりゅごさん
これまた個人的な「オススメ」の話になってくるんですが、目次を作って、ノートを作った場合、そのノートに(重複を厭わず)本文も書いておくと、次からの思考が進みやすい、と思います。
ノートの数が増えるのと内容の重複を懸念して、デイリーノートの内容をアトミックノートとして転機することをためらっていました。
けれどもごりゅごさんのアドバイスを受けてアトミックノートとして転記したところ、やはりアトミックノートに転記したほうが良さそうです。
具体的な点としては、リンク先にすぐ文章が載っているので、本文を確認できるし、本文に対する加筆修正がしやすい。
デイリーノートの内容として全体の一部で書かれている文章と、アトミックノートとして書き出してある文章では、読んだときの印象が異なる。
アトミックノートとして書き出された文章を読むと、前提となる背景が取り除かれるのでその文章の要素だけで判断・思考できるようになるため、新しい印象を受けるとともに関連する新しいアイデアが創出されやすいと思いました。
とりあえず現時点まで生活ロギングの目次に切り出したアトミックノートには文章を転載できました。 こうしてみると、都度都度、早めにアドバイスを受けられる環境はとてもありがたいです。柔軟に方針を変換することができます。