関心がうすい分野の本を読んでみると意外とおもしろいことがある
重要なことは、本書を読む前にキリスト教自体に特別の関心がなかったことです。
何となく知っているけれども、興味関心は特になかったキリスト教について、書店のPOPを目にして手に取りました。
その結果がとてもおもしろかったことを踏まえると、本を選ぶときに主観的な興味関心に偏重しないことも重要です。
いつも同じジャンルの本ばかりではなくて、たまには興味関心のうすい分野に関しても手に取ってみると意外におもしろく読めるかもしれません。
ただし興味関心が薄い分野はもともとの知識も少ないので、本のレベル感に対して上記のような点に注意をはらって選ぶことが大切だと感じました。
こういう本や読書体験をするたびに、自分は世の中のあらゆる基本的なことをまだまだ何も知らないんだなと気付かされます。
ある対象(例えばキリスト教)に対して、よく自分には関係がないと言うけれど、実のところは、対象を知らないので自分から関係を持てない、ということではないだろうか。
微分でもキリスト教でもダイエットでも、自分自身の知見の水準までしか、対象との関係性は築けないのかもしれません。
言いかえれば、読書を通じていろんな知見を持っている人は、やはり現実世界と概念的に広く深い関係性のある生活をおくれるようになると思いました。