2025/5/9
読書記録
娘は相変わらず熱が下がらず、奥さんまでやや体調不良気味になってきました。家庭内に不穏な空気が漂っています。
コロナかもしれません。この週末は安静にしましょう。
企業会計は複式簿記を用いて処理されます。複式簿記は結局のところ貸方と借方に経済活動を落とし込む方法です。
会計士の仕事柄、毎日、会計や経理を行っています。
そこで思い至ったのですが、会計の価値は結局のところ情報整理だと思います。
会計は経済活動を特定の勘定科目と金銭的価値へ変換する活動です。
これによってお金には表せない非金銭的価値、例えばブランドや需要、感情や思いは排除されます。
それでも会計を行うことで、多様な経済活動を統一された項目と金額に置換して、比較検証できます。
これは企業活動を会計ルールに基づいて情報整理したことだと思います。
そう考えると、やはり会計は、究極的には利用者のニーズに沿うように整理した情報を提供できるようになるべきです。
会計士や税理士の立場からすると、つい杓子定規に会計基準のルールだけを意識してしまいがちですが、自分の仕事は適切な情報整理だととらえなおして、集計した財務情報を以下に分析して活用するか、までを視野に入れて取り組まないといけないなと考えました。
大人になると思ったよりも失敗する経験はできないのではないかと考えた話です。
仕事に関してよく失敗ばかりしてしまうとか、失敗を積み重ねた先に成功があるなんて言われます。
でもこれは本当でしょうか。
例えばプロ野球選手で3割打者に対して7割は打ち損じだとか、製薬開発で実用化まで数十年は失敗を続けていることもあるかもしれません。
けれども、およそ世の中の大半の仕事や生活は、けっこう決められたことを着実にこなしているのではないでしょうか。
毎日の仕事はできることや同じことをする作業が当たり前すぎて、失敗や成功を考えてないだけかもしれないですが、日常の大半は作業をこなした結果の成功体験で構成されているといえます。
そうなるとむしろいかにして失敗をするか、ということの方が重要になってきます。
どうやって成功するかよりも、どうやったら失敗できるかを考えるほうが、新たな切り口や見方につながるかもしれません。