エムスリー/日本アルトマーク
令和元年10月24日 公表
届出義務なし
本件行為は,届出要件を満たさないが,本件行為により競争が制限される懸念があったことから,公正取引委員会は,本件行為に係る企業結合審査を行った。
被取得側の年間売上高は30億円程度
取得側の年間売上高は1130億円
エムスリーIRリリース
10条2項の一部
会社であつて、その国内売上高……と当該会社が属する企業結合集団……に属する当該会社以外の会社等……の国内売上高を公正取引委員会規則で定める方法により合計した額……が二百億円を下回らない範囲内において政令で定める金額を超えるもの……は、他の会社であつて、その国内売上高と当該他の会社の子会社の国内売上高を公正取引委員会規則で定める方法により合計した額が五十億円を下回らない範囲内において政令で定める金額を超えるもの……の株式の取得をしようとする場合……
買収額は約66億円
株式取得時の当事会社公表(再掲)
令和元年企業結合ガイドライン等改定案は、400億円超などの条件を満たせば「相談することが望まれる」としているが、「企業結合審査を行う」という記述では、買収額は記していない。 相談なし?
公表文・審査結果に「相談」という文字列がないように見える。
株式に係る議決権の全部を取得すること(以下「本件行為」という。)を計画し実行したものである(平成31年4月1日実行)。
shiraishi.icon明記されていないが、審査・問題解消措置は実行後か?
実行日から公取委公表日まで半年以上。
もし実行日前に審査したなら、通常の企業結合事例のような表現となるはずであり、「実行したものである」とは書かないのではないか。
なお、問題解消措置については次のような表現もある。
本件行為の実行日以降期間の定めなく
垂直型企業結合の面と、混合型企業結合の面とがあり、いずれも、違反。問題解消措置で違反なしと判断。
「二面市場」について「それぞれの需要者層について」市場画定
R1企8p59
https://gyazo.com/624a0e45b9c2c00c324d1c4166ef008e
医師を需要者とする市場では当事会社は役務を無料提供しているが、そのことは特に論ずることなく検討対象市場とした(審査結果5〜6頁)。
「間接ネットワーク効果」への言及なし(という指摘あり)
https://gyazo.com/dd343c90641a273766a73071ab82418a