韓国型家父長制
韓国における家父長制
伝統的な儒教規範の非常に強い影響下 → 朝鮮半島における儒教
明らかな性に基づく権力の不平等配分
男子のみが相続する、など
役割の配分においても独特の規範
男女有別という表現に象徴されるような、男女の徹底した役割分担
男は外、女は内、という性に基づく強い領域区分
日本ではもともと民衆の間ではそのような区別観は明確ではない
母役割を積極的に受け入れていったのは日本と同様
都市への人口集中 → 核家族 → 必然的に子どもの面倒は母親が見る形
子どもが生まれて初めて婚家での地位安定した女性は、外に出ることが許されない (自己実現の場を他に求められない)
家族観に関して、形式的なしがらみも多いし、情緒的な結びつきも非常に強い
愛する者同士が夫婦になるというよりは、生まれた縁に対して、持続すると慈しみを感じるようなもの
家族として考える範囲が拡大していく
「親しき仲には礼儀なし」
父系血縁意識
根強い男児選好
世代・年齢に関して
朝鮮半島では成人後も親と同居することが一般的
親の権限は日本以上に強い
長男優遇の相続
序列意識
先輩・後輩の関係
官僚組織のようなピラミッド型の組織を作りやすい
日本との比較
日本の女性の労働者のキーワードは 「母」
韓国では、女は 「女」 であるという理由で労働市場での立ち位置が決まる
参考文献
東アジアの家父長制 ― ジェンダーの比較社会学