公正
公正とは片寄っていないことを意味し、富の分配状況の正当性の評価にかかわるものである
何を 「公正」 とするのかについては様々な考え方がある
マイケル・サンデル教授の 『これからの 「正義」 の話をしよう』 では様々な正義についての考え方が紹介されている
ジョン・ロールズは、分配を通じた諸個人間の公平性を 「正義」 の問題として取り上げ、その後 「正義論」 が、法・政治・社会哲学の分野で大いに議論されることとなった
ロールズの哲学は、しばしば対立する「自由」と「平等」の関係を調停しながら公正な分配についての理論を主張するもの
ロールズの無知のヴェールと格差是正原理
人々の所得や富の格差の是正を正当化する考え方として理解されている
一方で、こうしたロールズの平等主義的・介入主義的な考え方は、自由を価値として重んじるロバート・ノージックに代表されるリバタリアニズムの論者から批判された
参考文献
平成 24 年版厚生労働白書 -社会保障を考える-