序詞
和歌の修辞法
のひとつ。
ある語句を引き出すために置かれる、形式的な修飾の言葉。
具体的な意味・内容を持ちつつも、普通、歌の中心的な意味とはかかわりを持たない。
たとえば
ほととぎす鳴くや五月のあやめ草 あやめも知らぬ恋もするかな
の初句~三句目までは、「あやめも知らぬ」を読みだす序詞である。
といってもこの歌の場合は
うちしめりあやめぞかをる ほととぎす鳴くや五月の雨の夕暮れ#60bf5c575e90c00000832f6f
で述べているように、
ほととぎす
と
あやめ
草の生命力と恋の始まる予感とが結びついている
歌の中心的な意味とのかかわりをもった例