『萬葉集』
『万葉集』
とも。
このプロジェクトでは「萬」で通す
二十巻、四五一六首を収める、日本最古の
歌集
。
私撰集
に分類される
天平宝字
三年(759)以後の成立。
主な編者と目されるのは
大伴家持
。
表記は
萬葉仮名
。
収められた歌は、歌風や制作年代に従って、四期に分けて考えられている。
第一期
壬申の乱
(672)まで。
代表歌人
額田王
第二期
奈良遷都(710)まで。
専門歌人が表れ、素材・表現ともに進展し、格調高い歌が詠まれる。
代表的な歌人
柿本人麻呂
高市黒人
第三期
山上憶良が没したとされる733まで。
独自の下風を持つ歌人が現れた。
代表歌人
大伴旅人
酒を詠んだ歌で有名。
山上憶良
貧窮問答歌
山部赤人
柿本人麻呂とともに、後世
歌の聖
として尊ばれた。
山柿の門
第四期
大伴家持
古来注釈の対象となっている。
最初の注釈をしたのは
梨壺の五人
。この時点でつけられた注を、古点という。
仙覚による注を次点。
校本萬葉集
が諸本の比較をするうえで役立つ。
万葉集の諸本
西本願寺本萬葉集
『類聚古集』
金沢文庫本
紀州本萬葉集
…