静には青色がよう似合うけん
「開けてもええの?」
「ええよ、一緒に開けよ」
僕が言うと静はうなずいて、丁寧にプレゼントの包装紙を剥がした。
僕も同じように、静がくれたプレゼントを開けた。
「こういうの、欲しかったんや」
静がくれたんは、ボストンタイプのサングラスやった。 「似合うか?」
さっそくかけて見せると、静はうんうんとうなずいた。
「めっちゃかっこええよ」
僕に見とれとうように見えるんは、気のせいと違うよな。
「ありがとうな、静。嬉しいよ」
僕が言うと、静も嬉しそうに笑うた。
「僕もありがとう。新しい名刺入れ、欲しかったんや」 「きれいな色やなぁ」
静は嬉しそうに名刺入れを指でなでながら言うた。
僕もひと目でこの色が気に入ってこれに決めたけん、ほう言うてもらえると嬉しい。
「静には青色がよう似合うけん」
僕は静の髪をなでながら言うた。
「遥は僕のことよう知っとんなぁ」
「静こそ、僕のことよう知っとう」
僕達は笑い合って、贈りあったプレゼントを大切にしまった。
サングラス、いつ使おうかな。仕事で使うんはもったいないな、静とドライブデートするんに使おう。 静は名刺入れを使ってくれるかな。仕事で会えんときも、いつも僕のことを感じとってほしい。