僕の誕生祝いにみんなで焼肉行けへん?
円が言うと、一番に和が目を輝かせた。
「行く行く!行きたい!めっちゃ行く!」
両手を胸の前でグーにした和と向き合って、嬉しそうな笑顔で円が言った。
和はうんうんと無邪気にうなずいていた。
「東雲さん、上品な顔で下品なこと言うんやめてくださいよ」
そう言って円をたしなめるのは遥の役目だった。
遥に続いて静までそう言ったが、円はまったく反省していないようだった。
「別にぃ?セクシャルな意味で言うてへんしぃ?」
「それはそう」
円と遥の言い合いに、静が深いため息をついた。
「二人は何を揉めよん?」
キョトンとした顔で和が言ったので、みんな力が抜けてしまった。