相談する前に
MTGの実施頻度などが多くて、あまり心地よい状態じゃなくなってきた
心地よくない理由を明文化することで、改善案を探ってみるtsawada.icon
無計画に相談すると
頭のモヤモヤを整理する上で、「話す」ことを利用するケースも多い
確かにわかるけど、「その相手じゃなくても良い」ケースは多い
話し相手の意見を聞いているわけではないから
ラバーダッキングの能力を高めれば、相手に話しかけることなく情報が整理されることもある 話す側は「なんか見えてきた」となることもあるが、「整理して話すことができる」まではまだ道のりがある
30分ほど話しちゃうと…結局「どんな論理展開で最後にモヤモヤが晴れたか?」は思い出せない
すぐメモるといいんだけど
事前準備が不足していて、議論にならないのに、MTG時間を設定した時間いっぱい利用するケースもある
MTGスタート時点の情報が揃っているか?は明確にするべき
MTGでたどり着きたいゴールから逆算する。
逆算ができていない状態ならば、「一緒に道筋を立ててくれる人」に軽く相談に行った方が良い
相談する前時点で、ある程度予習をしていないといけない
予習をすることで、議論結果を腹落ちするために必要な心構え・事前準備。ができる 全く知らない状態で、有識者に聞きに行くことがBestじゃないケースも多い。
何か新しい勉強を始めるときに、分厚い本から読む人は少ないはず。
「初めての〜〜」みたいな初学者向けの、詳細な…細かい情報を省いた薄い本を読むはず。
初学者向けのわかりやすい説明を有識者に聞きに行くのが最善手じゃないのはイメージつくはず
(例えば教授のようなものをイメージしてくれるとわかりやすい)
インターネットにはあなたと同じように「初学者だった」人がたくさんいて、「最初にどう勉強したらよかったか?」を記事にしてくれている人がいるので、そこから学んだ方が良い
エンジニア系だとQiitaとか。様々なレベル感の人が記事を書いているので、あなたと同レベルの人は結構いる ただし、エンジニア領域が中心であり、財務のようなちょっと離れた領域だと記事がめっきり減ってしまうので注意
昔から存在する学問・領域であれば、インターネットよりも本の方が中身が充実しているケースも多い
ネットが流行る前に「名著」が存在した場合、その焼き増しのような記事がネットに出回ることは少ない
本に記載の内容が優秀であるほど、ネットの情報は「ちょっと忘れた時に見返す辞書」や「本では抜け漏れやすい領域に関するわかりやすい説明」くらいのケースが多い
世の中として「必要性が高い役割」に紐づいた情報は、インターネットにあることも
ニーズがある情報となるため、労力かけて記事をネットにアップロードする価値がある
予習するときどのようにするか
情報・選択肢をたくさん集める
人は比較をすることで思考・理解・納得…とあらゆるものを深めていく生き物である
比較できるものがたくさん・多種にわたるほど、より深く・広く理解できる
たくさんあることで、色々な比較軸が生まれ多種多様な観点でものを見ることができる
余談)
コメントもらう時に「それ、お客様から見るとどうかな?」という観点をもらうよりも、選択肢をもらった方が…嬉しいんだよなtsawada.icon
tsawada.iconがコメントもらった時の、思考が深まるプロセス
1. コメントもらって選択肢が増える
このとき、めちゃくちゃ悔しい。その選択肢をなぜ自分で思いつく or 見つけることができなかったのかと。
この「選択肢を増やす」工程を自分の管理下で迅速&低コストで行えると、生産性が高いので、「どうやったら自分で見つけられたか」を探るようにしているtsawada.icon
2. 選択肢増えた状態でまた選ぼうとしてみる
3. 比較してみてもどちらがいいか決めらんない。どっちもどっちにみえる。
4. 決められないのは「誰にとって良いものなのか(≒目的)」が曖昧だからと気づく
5. 目的の曖昧な部分を決める(or 仮定する)
この曖昧部分が、自分で考えていた時に抜けていた観点。といえる
6. 仮定することで、選択肢から選び切れるようになる
基本的に思考を深めるプロセスは、「情報収集」→「情報整理」→「仮説立て」を順繰りに繰り返すこと。
これを、個人やチームで超速で回せるようになると、生産性が爆上がりする
なので、相談するときにもらうべき情報としては以下だと考えている
(一番雑魚)自分が今悩んでいることへの直接的な答え
(まだまし)今の悩みに対する答え…を導き出すために欠けている情報
(まあまあ)欠けている情報…だけでなく、「知っておくべき周辺情報」も
(Good)今の悩みを言語化・整理された状態(情報は自分で見つけてもらう)
(Best)悩んでいる状態から、自分で言語化・整理して、欠けている情報を収集するための方法
もちろんBestに近づくほど…「すぐに答えがもらえる」訳ではないのでイライラするが、圧倒的に成長する。し、数年先を見据えた時に「自分で解決できること」がより広く・大きくなる。
「MTG」という手段を使うべきフェーズになっていますか?
情報収集して、思考すべきタイミングならば、MTGじゃなくて個人作業したほうがいい
「何がわからないかわからない」状態ならば、優秀な誰か一人と30分話したほうが良い
3人以上いる必要は絶対ない。
アサインする人は適切でしょうか?
「情報共有のために人を入れる」のは極力避けましょう。
「今すぐ必要でない情報」を共有されても人は1割も覚えていられない
どうせ、情報が必要になった時にまた質問されるので「この情報は私が一番持ってますよ」だけが伝わっていれば良い。
本当にその人に聞くのが、最速でしょうか?
「相談しやすいから」でその人とのMTGを入れている場合は要注意
社長が圧倒的に詳しいならば、(配慮はしつつも)社長に聞きにいくのが最善手
一番情報を持っている人に聞きに行かないと、二度手間になってしまう
本当にそれはMTGじゃないと進まない内容ですか?
「実は、チャットで何回か往復したら済んだ」ということはないですか? あなたが「これは複雑な話だから、口頭で伝えないと伝わらない!」と思っていても、相手はその領域に詳しくてチャットベースで簡単に伝わるかもしれない。
「MTGじゃないと伝らない」と意思決定するのは早計な可能性が高い。
MTG参加者もその意思決定ができるよう、アジェンダはもちろん、参考資料も事前に共有しておこう