業務フロー
単純化では限界までsimpleになっていることが大事
米国海軍発祥。Keep it simple stupid「シンプルにしておけ!この間抜け」の略語。
ソフトウェア開発の世界でも見られる。複雑化するにつれ、使い方習得の時間・操作の時間が増え、重要な機能の判別ができなくなる。userの負担・開発costを考えると、単純なソフトウェアの方が、ユーザフレンドリ&生産性が高い。可能性がある You ain't gonna need it「機能は実際に必要となるまでは追加しない」という原則
コードをすばやく実装するために最も良い方法は、あまりコードを書かないことである。そして、バグを減らすために最も良い方法も、あまりコードを書かないことである
標準化しないと…どうなるか?
人、タイミングなどによって、業務にかかる時間にばらつきが生まれる
人によって、成果物の品質にバラツキが生まれる
その作業ができない人が生まれる
業務フローでしっかり整備した方がいいところ
実施頻度が低いものほど、しっかりマニュアルを整備する(月一・週一だったら、絶対)
人の記憶を信じない業務設計を。
週一。であっても「前言われた注意事項」を忘れていることがあります。
月一ならばなおさら。
「前も注意しましたよ…!」というのが多発する
マニュアルを整備するときは、「イレギュラー」は絶対想定しておく。
想定外はほぼ100%起こる
「人が行うこと」「社外の人と協力して行うこと」「自然現象に合わせて行うこと」はまあイレギュラーが起こる
イレギュラーを想定しきれないので、「問い合わせ窓口」は必ず用意する。
一度作った業務フローが「そのまま使い続けられるもの」であることはない
関係者、ユーザーが増えると「突拍子もないやり方」をする人が出てくる
「予期せぬcost」を防ぐために、マニュアル・運用ルールを作る
対応者の集中力(思考resource, 注意力)を不必要に削がない
考えてもらう必要がないならば、「考えないで出来る」ようにする
対応者の時間を要さない
「意思決定」をさせたいのであって、「操作」をさせたいのではない
「承認」のために、10clickもしないといけないならば、問題
具体的にマニュアル・運用ルールで大事なのは
「最終成果物」を具体例で提示すること
申請書であれば、全部記載された状態をスクショで貼り付けると良い。
完成品をimageできると、人は動きやすい
注意点は最小限にする
独自ルールは避ける。必要なルールは最小限にする
インタフェースの2つの要素が互いに矛盾あるいは不明瞭だったときに、その動作としては人間のユーザやプログラマが最も自然に思える(驚きが少ない)ものを選択すべきだとする考え方
同様の考え方として、デフォルト値は、最も自然に思えるものにしておくのが良い ルールではなくモラル・ポリシーを設定。記載する
https://gyazo.com/0cf9e2a1623a6c82d38bfab37f27c70b
https://gyazo.com/626ae7c11f46b147b2856a6fa9ac6ea2
「よくある間違い」は理由と一緒に記載しておくと良い
(自然にやった時の間違いパターン2,3個だけで良い。)
業務フロー作る上で意外に大事なのは
マニュアルを作る前に「運用フロー図」を大きく作成し、「各システム・担当者にかかる負担が適切に分散しているか?」を先に見る(数が10倍,100倍になっても対応できるか?)
十分「業務フロー」「そもそも必要な業務か?」がしっかり検討されていないものが、そのまま利用されているケースも多い
今の状況に合わせてupdateしないと負債になる
個人的には「業務フロー」は細部までしっかり検討した上で「王道(基本的なやり方)」は定義してあげるべきだと思っている。
定義しないと…品質・対応スピードが担保されないことが多い
担保されない分…「最後に無理くり頑張る人」に負荷がいく。
「最後に無理くり頑張る人」は、その領域のキーパーソンである確率が高い。
えてして、そういう人は他の領域でもキーパーソン。つまり、多忙になりやすい。
多忙になっても…業務フローがないため、他の人は「多忙な人の対応を待つ」しかできない。
「業務フローを定義する」のは面倒だし、一度定義すると「そのままやり続ける人が出そう」というのはわかる…が、
総コスト(定義後に発生するイレギュラー対応コストなど)で考えると、全然お得
業務フローになっていることで、「業務の可視化」はされているため、むしろreplace(変更)がしやすい。(フローになっていないと、「Aさんしかできない属人的業務」であることも多い)