戦いのメタファー
発想法の本の持つ警句
この表題そのものは。
なんという本だったか忘れたけど、「戦いのメタファーに気をつけろ」みたいな項目があって、
フェスとかパーティーとか、イベントの出し物やプログラムをみんなで考えようぜ! みたいな気分になっているときに、上司が不用意に、「諸君、これは経費と納期との戦いだ」みたいなことを言うと、(それはそれで一面の真理かも知れんけど)、一気に発想がしぼんでしまうというシーンを書いていた。
世界には諸悪の根源的な奴がいて、そいつを倒せばすべてが良くなるとか。 殴り合って理解し合うとか。思いの強い方が勝つとか。この辺になると、「少年マンガの嘘」という感じになるな、どちらかというと。
交渉と妥協と気づかいと共存みたいな、「まったく別種の世界観には進めなくなってしまう」という可能性はある。
大地震が起きたりすると、
その復興の早さなんかを、「見たか!人類の力を!」って、天に向かって叫びたくなる。
おかしいんだけどね。
地震は、自然現象として偶発的に起きる。
誰かが、なんらかの意図でもって、「絶望させてやろう」「こいつら、大した反撃の力を持ってなさそうだし、いしめてやろう」と思って地震を起こしているわけではない。
アップデート。
時間とのたたかい
自分とのたたかい(怠け心とか不摂生とか)
自分の中の「弱者を差別したくなる心」や「外見や言語が自分と違う他人を信じきれない心」とのたたかい
というように、抽象度をどんどんレベルアップさせていって、「目的のための克己」というスキームだけを再生産させていけば、なんどかんだで有用な物語構造だろうとは今でも思っている。
「子供に戦隊物のテレビを見せるか」の葛藤(暴力的になるんじゃないかとか)
戦隊モノはともかく、戦争モノ(三国志とか)戦争好きになるのはどうなのか、とか