アイデアはなるべくたくさん出す
作文の課題として、「桜について書きなさい」とか「がんばっていることについて書きなさい」という問題が出されることがあります。
こういうことがあったときは、パッと はじめに ひらめいたアイデアで書きはじめるのではなく、アイデアをいくつか考えてメモして、それをくらべてみてから書きはじめるほうが、いい作文にしやすくなるよ。
出すアイデアの かずの目標は、
テストのときでも3つ
授業のときなら5つ
宿題なら8つ
……くらいは考えてみてから、どれなら
自分がくわしく書けて、
読む人(それについてまだ知らない人)には、「めずらしい!」と感じる話題になるか
を、考えてから決めるのがいいです。
たとえば、「戦争について書きなさい」と言われて、
「いけないと思います」
と、最初に思いついたことをとりあえず書いて書きはじめてしまうと、『い・り・た・ま・(ご)』の『り』や『た』のところで、自分の体験をくわしく書こう、としたところで、きみの文のすごさを印象付けるのがむずかしくなります。 つまり目立ちにくい。
他の人と、同じような感じ、に なりやすい。
ほかにもたとえば、
「『ゲームのやりすぎで失敗した〇〇君の話』を読んで、思ったことを書きなさい」という問題があったとして、「やりすぎは ぼくも よくないと思う」と いきなり書きはじめたくなります。
もちろん『意見』は最初に書くのですが、でもまずは『くわしく』書けそうなアイデアをもっと さがしましょう。
「ああ、そういえば俺も、『いやな目に会ったから』といって、ついずっとゲームをやって、あとで頭がクラクラしたことが あったなあ。たしか、あのときに やっていたゲームは〇〇だった」と、
「よし、これにしよう」
さらに、「あなたの好きなこと」というようなアイデアは、一回 100こくらい紙に書き出すと、その中で「くわしく書けるし、読む人には びっくりして感じられる」アイデアを知っておくことができます。
(やってみてください。今すぐでもいいよ。宿題にまだなっていなくてもやってみよう)
たとえば、「テレビを見ること」が好きだというのは、最初のほうに思いつきやすいよね。かんたんに思いつける。
でも、テレビは だれでも好きだから、せっかく書く作文が目立たないし、
自分が工夫したり努力したりして楽しむものでもないから、『体験』を書くのもむずかしい。
そうすると、『データや動き・五感』を書くのも むずかしくなるので、おなじ文字数の作文なら、「はく力が たりない」作文になりやすくなるんだ。
ぎゃくに、→