説明コスト
類義語
現状のルールを維持するのは説明コストを支払っておるときに限り、説明めんどくさとコストを払えなくなったら、そのルールは壊すべき
限られた情報で変革を促す方法
・起業家は、証明の基準値が低く、少ないデータでも積極的に行動しようとする
・企業内で働く担当者は証明の基準値が高く、新しい方法を周囲に証明して納得させなければならない
・現状維持バイアス 現状を維持する傾向
・損失回避バイアス 利益獲得よりも損失を回避する傾向
情報と行動のパラドックス
公的データが市場に増えるほど、他社もそのデータを活用するために、自社に有利な手段の選択肢は狭くなる
私的データは公的データに徐々に変換されていく
公的データ量は増える
いつ行動に移せるかは、当人がどれだけ私的データを集められるか、説明コストが少ないかで決まる。
「情報がないから、この段階ではまだ決められない」というのは、大きな組織ではよく聞く一言だ。だが、これだけ環境変化のスピードが上がると、情報がそろう頃にはすでに手遅れになっていることが多い。
日本のサラリーマン組織では、「自分には権限と責任がないから何もできないのだ」と思っている若手や中堅が多い。だから自分が出世して偉くなれば、組織をマネジメントできると信じている。
だが実際は、権限と責任が増えるほど、何もできなくなるケースは多い。
組織のトップである社長にもなれば、基本的にはすべてを自分の判断で決められるはずである。
ところが自分が最終決裁をする立場になった途端、多くの人はビビってしまう。
これまでは周囲との合議制で意見のすり合わせや集約さえすれば、あとは上の人間が判断してくれた。それに慣れきった人間が、いきなり今日から自分で最終的な意思決定をしろと言われても、その重圧に耐えられないのである。
するとリーダーは何を言い出すか。「情報がないから決められない」と言い訳を始めるのである。そして「もっとくわしいデータを持ってこい」「分析が甘いからやり直せ」と部下に命じて、決断を先送りにする。
「情報が足りないから決められない」は、ただの言い訳