私的発話と内言
ひとりごと/独り言
伝達目的ではない、独り言を私的発話という。
3〜6歳の子どもの自発語に多くを占め7歳以降に少なくなっていく。
「変だな」「ちょっと待って」「どっちだろう」といった独り言が該当する。
大人を含めて、問題に直面した際に用いられやすい。
ヴィゴツキーは、伝達手段としての言語(彼は外言と呼んだ)が生後まず獲得され、それが徐々に思考手段としても利用されるようになり(これが自己中心語)、後にこれが内面化して発話器官の運動を伴わなくなり、頭の中だけで言語活動が可能になると考えた。この頭脳内言語活動を内言と呼ぶ。
表記の揺れ
私的発話(private speech)は、もともと自己中心語(egocentic speech)という語であったが、誤解が頻発するので変わったとのこと。
参考