メタ認知
metacognition
メタ認知は自らの心の内容やプロセスについてかんがえることである。
人の考える仕組みは多重構造になっている。考えたり(思考)、考えたことを考えたり(思考の思考)をしている。
メタとは何か?
メタ認知とは、学習者が操作する情報が認知の特徴を記述する場合の認知を指す。メタ認知は、学習者がある認知課題をうまく行うために知識やスキルが利用できるかどうかを予測するとき、その認知事象の前に生じていると言える。メタ認知は認知事象の最中にも生じ、学習者が進捗をモニターしたり、その時点で用いられているやり方や方略がうまくいっているのか、あるいは、進捗を改善するために別のものに置き換える必要があるのかを考える場合がそれにあたる。そして、メタ認知は認知事象の後にも生じうる。たとえば、学習を振り返ったり、どのくらい効果的であったかを評価したり、将来的に似た課題にいかにアプローチするかについて考えることで前向きな転移(forward-reaching transfer)を行ったりすることがそれにあたる(Salomon & Peakins, 1989)。
メタ認知は誤解されている。学習科学ではメタ認知は思考しているトピックであり、プロセスではないという見解
ここには重大な誤概念が生じている。メタ認知的処理が"通常"の認知的処理よりも"高次"もしくはより抽象的であるという誤解である。われわれの見解は、メタ認知と認知を区別するものは学習者が思考しているトピックであって、学習者が適用しているプロセスではないと考える。この見解から2つの重要な結果が導かれる。
第一に、メタ認知についての研究と認知についての研究は同じ一般的なパラダイムでなされるということである。すなわち、認知がいかに展開されるかも明らかにすることができる。第二に、メタ認知に関して構築された理論や原理は、認知を記述する理論や原理を反映しているか、少なくとも強く類似しているべきである。このように認知とメタ認知において重なる点があることによって、認知に関する膨大な研究がメタ認知に関する理解を推し進めるために利用されうるという利点がある。
学習科学では、さまざまな形で"メタ"という接頭語が用いられている
(Tarricone, 2011)
メタ理解(metacomprehesion)
メタ注意(metaattention)
メタ学習(metalearning)
メタコミュニケーション(metacommunication)
メタコンポーネント(metacomponents)
メタ記憶(metamemory)
出典
----
「気が動転してものが考えられなくなっている」
----
メタ認知とは
一言で言うならば、認知についての認知です。認知は、そもそも、見る、読む、聞く、書く、話す、記憶する、思い出す、理解する、考えるなど、頭を働かせること全般を指す。こうした自らの認知を客観的にとらえることが、メタ認知である。たとえば、「Aさんの説明を聞いてわかった気になっていたが、本当に分かったのだろうか」といった問い直しはメタ認知である。
※うーん、違和感ある。
「あの時は、イライラしてしまったので、つい相手の言葉を悪くとってしまった」といった気づきもメタ認知である。このメタ認知が働くおかげで、私たちは認知の暴走を防ぐことができる。
メタ認知は1970年代に、発達心理学においてフレーヴェル(たとえばFlavell, 1979)やブラウン(たとえばBrown, 1978)が導入した概念である。メタ認知の一部は、昔から省察(reflection)と呼ばれていた。これは、自らをふり返って熟考することを意味する。哲学者であり、さらに教育学者として学校教育に関心の高かったデューイ(Dewwy, 1933)は、省察という概念を好んで用いた。
1) メタ認知的知識
・人間一般や自分の認知特性についての知識
「きちんと伝えたつもりでも、相手にまちがって伝わることがある」
・課題についての知識
「話しをする場合には、内容に加えて視線や表情、声の調子なども大切だ」
・方略についての知識
「説明には、具体例を添えると聞き手に分かりやすい」
2) メタ認知的活動
・メタ認知的モニタリング
認知についての気づき、予想、点検、評価など
「私の話し方は速すぎて聞き取りにくいのではないか」
「私の言いたいことは相手に理解されただろうか」
・メタ認知的コントロール
認知についての目標設定、計画、修正など
「まずは内容の概略を最初に理解してもらおう」
「自分の体験談を話し手相手の関心を高めよう」
情報の流れ
認知->メタ認知的モニタリング->メタ認知
メタ認知->メタ認知的コントロール->認知
出典
----
もう一人の自分
いや待て、このやり方で合っているかな?
教科書を見直そうぜ
参考元
学校では教えてくれない大切なこと13 勉強が好きになる 入江久絵
脳内天使と悪魔
https://gyazo.com/6d4eda81f774d8e0df970192b47362e9
出典 いらすとや
----
ニュース
脳の意識統合機構を解明
-なじみ深さと新しさに対する自信は後部頭頂葉で融合される-