抜け駆け
マーケットデザインの失敗
バーゲンセールをどんどん前倒しにしてしまう。他社よりも送れると顧客を取られるのではないかと恐ろしい。
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報道の過熱
有名人の自殺の詳細さの加熱
マスコミは他の局に視聴者を取られないようにより詳細に報道してしまう
詳細かつ大量の自殺報道を受けたファンは後追い自殺してしまう
報道と視聴者のニーズの一致は視聴率という形で測られており、この視聴率の確保のために報道局同士が競争して、より過激になっていく。穏当な報道する局は負けてしまうので過激放送の競争に乗らざるをえない。ほかにも様々あり、自殺報道は追随者がでないようにしなければならないが、視聴率を取るために自殺の過程の詳細化をしてしまう。
類似の抜け駆けは新卒獲得競争。企業は他の企業に先駆けて優秀な人材を確保するために大学4年生ではなく、他の企業よりも先に手をつけようとする。そうして3年生、2年生と先んじようとなる。他の企業は真っ当に人材確保したくても、「抜け駆け」されると一方的に負けてしまうので、勝負に乗らざるをえない。
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1 どんな組織でも、スタッフ活動は加速度的に増える。スタッフ活動の成果はペーパーワークである。
2 企業の分権化が進むために独立組織の数が急速に増え、それらを包括する組織の規模は巨大になる。
3 企業の内部では、口頭よりも書類によるコミュニケーションが増える傾向にある。
4 企業の意思決定はますます手段によるものとなり、レポートや大量の文書作成が事前に必要になる。
5 そのため文書による形式主義が複雑化し、すべてにレポート、覚え書、通信文が付けられる傾向が強まる。さらに、活動を多くの人に知ってもらおうとして、それらが大量にばらまかれるようになる。
6 この慣行が一度実施されると、組織の内部では遅れを取るまいと、だれもがそうするようになる。