展開性の高い問いかけ
• 「あなたの好きな色は何ですか?」 → 「色はあなたにとって、どのよ うに重要なものなのか教えてもらえませんか?」
赤や青から、
色の重要性や色との関係性へ
• 「あなたは今日何を食べたいですか?」 → 「今日の食事は、今日のあ なたにとってどのようなものしたいのでしょうか?」
今日の食べ物の好み(パンやラーメン)から、
食事に期待する意味やできごと(打ち解け合えるなど)へ
• 「相談はなんですか?」 → 「何が今日この場にあなたを連れてきたの でしょうか?」
相談する言語的内容から、
相談へと駆り立てた動機や経緯へ
• 「お困りごとはなんですか?」 → 「あなたをこの場に駆り立てたものが 何か少し見当はつくでしょうか?」
問題や困り、悩みから、
場に対する動機、希望へ
• 「何を望んでいるのでしょうか?」 → 「あなたにとって、望ましいことが 何か少し当てはありますか?」
明確な望みの表現から、
揺れやブレを許容し、望みの周辺を促す
• 「どうしてそのようなことをしたのですか?」 → 「何があなたにそのよう なことをさせたのでしょうか」
主体的な意図から
影響させられた視点へ
• 「家庭の様子を聞かせてもらっていいですか?」 → 「あなたの周りにあ る関係性において、わたしが知っておいた方がいいと思われるようなこ とがあれば教えてもらえないでしょうか?」
調査介入的なヒアリングから、
話者の選択的な情報提供や、話者が支援者に支援をすることの自覚へ
出典
JICD主催−「ふだん使いのナラティヴ・セラピー」(Kou Kunishige, 2017)