再帰的株価モデル
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<第1段階>
第一幕、つまり初期段階では、このトレンドはまだ理解されていない。
<第2段階>
続いて訪れるのが、加速段階である。その時にトレンドは理解され、市販的なバイアスによって強化される。この時点で、すでに株価は均衡水準から懸け離れてしまっている。
<第3段階>
その後、試練の段階がやって来て、株価は一時的に下落する。
<第4段階>
確立期。もしもバイアスもトレンドもこの試練を克服すれば、どちらもかつてないほど強くなり、結果的に均衡から懸け離れているはずの株価が、しっかり確立してしまう。
<第5段階>
だが、いずれは誇張された期待を、もはや現実が支えきれない正念場がやって来る。
<第6段階>
次が「黄昏(たそがれ)の期間」で、ゲームに参加し続けている者たちも、自分たちのやっていることの危うさに気づいている。
<第7段階>
とうとう転換点に到達し、トレンドは一気に下向きになり、バイアスも逆転する。
<第8段階>
その後に発生するのが「暴落(クラッシュ)」として知られる、破局的な下向きの加速だ。
天才投資家ジョージ・ソロスの「再帰性理論」をもっと分かりやすく!=東条雅彦