シャドーコーチング
計5人が係わる1on1
部下と上司に加え、上司の立場で見る人、部下の立場で見る人、オブザーバーの立場で見る人に別れる。
シャドーコーチングとは社内コーチの候補生が5人一組で行うもので、コーチングを行う人(1)と行われる人(2)のそれぞれの後ろに「シャドー」(3)(4)がぴったりとはりつきます(その様子はまるで二人羽織のよう)。そしてオブザーバー(5)が全体を俯瞰して見ます。
セッションの内容は、(1)と(2)が実際にコーチングを実施し、終了後にシャドー、オブザーバーからそれぞれフィードバックを与えます。周囲のフィードバックを受け、コーチ役は内省し、次回に活かす、これが1セットです。
このセッションを役割を交代して続けていきます。そうすると本当に体力を消耗し、くたくたになります。しかし、疲労が見られる参加者に感想を聞くと「研修の前後でこれだけ変化したことがない」と確実に手ごたえを感じているのでした。
-5回もシャドーコーチングを重ねると、まるで会話の質が違う。相手の話を待ち、聞き、返す、ということが実践レベルでできるようになる。周囲のフィードバックを受けることにこれほど価値があるとは思わなかった
5人一組で行うシャドーコーチングというものも始めました。これは5人一組で行うもので、一人が上司役、もう一人が部下役を務め、上司と部下それぞれの後ろにシャドーがつきます。シャドーは上司役、部下役それぞれの話し方、聞き方を観察する役割です。残りの一人は、上記4人を俯瞰した位置から、どんな発言のやり取りが行われるか、特に言葉に注視して観察するオブザーバーを務めます。
コーチングの終了後、上司役と部下役は、それぞれのシャドーとオブザーバーからフィードバックを受け、次回以降に活かします。
参考
『ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法』