オートポイエーシス
揺れ:オートボイエシス
結晶化とは、分子レベルでの結合と分離の拮抗の連続反応という微視的現象を巨視的にみたもの。
実験室を眺めれば、テーブルに一通りの実験が用意されている。ビーカーと、ビーカーに注がれた飽和水溶液、ビーカーのふちに置かれた割り箸、割り箸から水溶液に垂れ下がった糸、糸の先端に接着された種晶という、自然界ではあり得ない意図的な空間上の配置がされている。種晶は飽和水溶液の中で結合と分離の反応を始めている…。
意図的な状況の時空間的配置は秩序を持っている。その状況下の人を意図的に刺激し、行動を引き出すものヴィジョンといったりする。この状況下にあるとき、人は自ら微視的な連続反応を行う。
スクラムではプロダクトバックログ、スプリントバックログ、デイリースクラムやレトロスペクティブなどが時空間上に配置されている。
何が強靱な結晶に寄与するのか。何が脆弱な結晶をもたらしてしまうのか。時空間上の配置は、いったいいかなる制御思想によってなされているのだろうか。
日常は偶発的なコンテキストの連続であるが、経営は意図的なコンテキストの提供である。コンテキストの制御…いいかえればマネジメントの巧みさとは何か。どのようにすれば熟達できるのか。
第三世代システム論では結晶ではなく、結合と分離の拮抗の連続反応が注目された。最も微細な変化に注目したということ。結晶とは単にシステムの副産物だったということ。しかし別の観点では、連続反応を促す環境の制御技術こそが重要そうだ。
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アレグザンダー理論との検討
クリストファー・アレグザンダーの建築理論に関する研究 ─
“THE NATURE OF ORDER” における特殊用語の連関構造を通して─