アナロジー
英:analogy
知らないことをよく似た別の知っていることに喩える
ここでよく知らないこと、現在直面している状況や問題を、ターゲットと呼ぶ。一方、よく知っている過去の経験を、ソース(またはベース)と呼ぶ。通常この二つは、ある観点から見て似ている、つまり二つの間には類似性が存在している。
類似性
あるもの同士の意味空間上での近さ
トヴェルスキーとカーネマンは、類似性が共通特徴の増加関数であり、かつ共有されない個別特徴の減少関数であるという対比モデルを提案した
最小性
同じものは同じものなので、同様に類似しているはずである(つまり、意味空間上の距離がゼロ)。しかし、単純なもの同士(同じ四角)と複雑なもの同士(同一人物の同じ写真)の類似度は同じにはならず、複雑なもの同士の類似度のほうが高く評定される。
類似の非対称性
AとBの類似性は、BとAの類似性に等しいはずである。しかし、人はカナダのアメリカに対する類似の度合いと、アメリカのカナダに対する類似の度合いを、等しいとは判断しないのである。
類似の三角不等式
意味空間上の三つの対象x、y、zの間には、必ず距離(x,y)+距離(y,z)>距離(x,z)という関係が成り立つ。しかし、こうした関係が満たされない場合がある。
論文
Tversky, A., & Gati, I. (1978). Studies of similarity.
Markman, A. B., & Gentner, D. (1993). Structural alignment during similarity comparisons.
関連
出典