WIDE
WIDE (Widely Integrated & Distributed Environment) 1984年
10月
東工大、慶應大、東大間を接続(1200bps)
1985年
UNIXユーザーを中心に、WIDEプロジェクトの前身となる「WIDE研究会」発足 1988年
8月
1989年
1月
8月
しかし,9.6kbpsでの国際接続では不十分であり,WIDE Internetで国際回線を持つ検討が並行して進められていた。これは,単に国際接続をWIDEプロジェクトが持つということだけでなく,インターネットというグローバルなネットワークの一端を日本が担うということを意味していた。PACCOM(PACific COMmunication Networks)という日本,米国,オーストラリア,ニュージーランド,韓国,香港が参加する研究プロジェクトのメンバーとなることであり,1989年8月に慶応大(矢上)とハワイ大学を結ぶ64kbpsの回線を設置することとなった。単につながるだけでなく,プロジェクトのメンバーとして研究に参加することで,さまざまな点で日本がインターネットの一翼を担うこととなったのである。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/56/9/56_571/_pdf 慶応大とハワイ大が常時接続された
9月
WIDEネットワークセンターを東京の岩波書店社屋内に設置(WNOC東京) また,JUNETでの反省を元にネットワークの構成を考えてWIDEインターネットの設計を行った。これは,JUNETが草の根的につながったために,隣の組織を見つけ相互に接続するという形で展開していき,ネットワークの構造が複雑になってしまったことによるものである。WIDE Internetは,NOC(Network Operation Center)という拠点を設置し,NOC同士を接続するバックボーンを構成するというもので,参加組織は近傍のNOCに接続することとなっていた。最初のNOCは,岩波書店一ツ橋別館に設置されたもので1989年9月に運用を開始している。このNOCはWNOC-TYO(WIDE NOC Tokyo)と呼ばれ,これにともなって直接接続されていた東大,東工大,慶応大もWNOC-TYOへの接続へと変更されている。1989年11月には(財)京都高度技術研究所内にWNOC-KYO(WNOC Kyoto),1990年3月に千里国際情報事業財団内にWNOC-OSA(WNOC Osaka),1990年4月には慶応大湘南藤沢キャンパス内にWNOC-SFCが設置されている。図1に1991年4月のWIDE Internetの状況を示しておく。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/56/9/56_571/_pdf https://gyazo.com/6dc355a95dc89746bf2c54bafff32369