WIDEインターネット
https://gyazo.com/6dc355a95dc89746bf2c54bafff32369
また,JUNETでの反省を元にネットワークの構成を考えてWIDE Internetの設計を行った。これは,JUNETが草の根的につながったために,隣の組織を見つけ相互に接続するという形で展開していき,ネットワークの構造が複雑になってしまったことによるものである。WIDE Internetは,NOC(Network Operation Center)という拠点を設置し,NOC同士を接続するバックボーンを構成するというもので,参加組織は近傍のNOCに接続することとなっていた。最初のNOCは,岩波書店一ツ橋別館に設置されたもので1989年9月に運用を開始している。このNOCはWNOC-TYO(WIDE NOC Tokyo)と呼ばれ,これにともなって直接接続されていた東大,東工大,慶応大もWNOC-TYOへの接続へと変更されている。1989年11月には(財)京都高度技術研究所内にWNOC-KYO(WNOC Kyoto),1990年3月に千里国際情報事業財団内にWNOC-OSA(WNOC Osaka),1990年4月には慶応大湘南藤沢キャンパス内にWNOC-SFCが設置されている。図1に1991年4月のWIDE Internetの状況を示しておく。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/56/9/56_571/_pdf