資本主義への批判
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資本主義・批判
新しい学生運動はどのように可能か 単独者通信 脱近代を生きる――④
資本主義の新たな精神 リュック・ボルタンスキー エヴ・シャペロ
資本主義批判は「社会的批判」(critique sociale)と「芸術的批判」(critique artistique)に分けられる
「社会的批判」では資本主義が労働者の搾取を通じてもたらしている貧困と不平等をもっぱら批判する
「芸術的批判」では旧来の資本主義、特に組織資本主義がもたらしている疎外と寛容的抑圧からの解放を求めて批判する
批判と資本主義の精神の三段階の変化との対応
第一の精神の時代(禁欲倫理・自由資本主義の時代)には、社会的批判が優位
労働運動や社会主義運動
第二の精神の時代(福祉国家・組織資本主義の時代)には、芸術的批判が優位
1960年代のカウンターカルチャー運動、フランスの五月革命、日本の全共闘運動のようなスチューデントパワー
第三の精神の時代(脱産業化・情報資本主義の時代)には、社会的批判・芸術的批判の二分法ではとらえられない
単なる社会的批判・芸術的批判は有効でないので、新たな批判の視点が必要
労働のフレキシビリティ化、雇用の多様化で「芸術的批判」はポストフォーディズムを擁護する
不正規労働、低賃金労働、半失業状態などが伴って起き、「社会的批判」は芸術的批判に対しても批判する
これは、ブルのいう近代世界システムに代わるシステムが、サブナショナルなものが国家に集約されるのではなく、トランスナショナルなものと連結していく回路を開くことと関連しています。そのことがネオリベラリズムとネオソシアルデモクラシーの対立を揚棄することにつながっているのです。
俺はまじでここにくるのがネットワーク理論的なものではないかと思っているのだが…ggkkiwat.icon