資本主義の精神の三段階の変化
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資本主義
資本主義の新たな精神 リュック・ボルタンスキー エヴ・シャペロ
from 新しい学生運動はどのように可能か 単独者通信 脱近代を生きる――④
召命と禁欲倫理にもとづく精神
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 マックス・ウェーバー
19~20世紀半ばの「自由資本主義」
人権の基本は自由権
貧富の差の拡大が進む
社会民主主義的志向に基づく福祉国家の精神
ジョン・メイナード・ケインズの経済理論
20世紀半ば~20世紀後半の「組織資本主義」
自由権と並んで、社会権という新しい基本的人権
資本の独占が規制され、労働の対価が保障され、社会保障制度が確立された
官僚制が発達したことによる、平等の名のもとの自由の制限、寛容の見かけの下での抑圧といったマイナスの側面、情報化社会によってもっとフレキシブルにできる可能性が生まれているというプラスの側面の両面から、社会民主主義的志向に基づく福祉国家の精神は浸蝕されていった
ヘドリー・ブルのいう「主権国家システムのゆきづまり」が起きた
英国病
情報化と脱産業化の精神
新自由主義
21世紀からの「情報資本主義」「脱産業化社会」
脱産業化社会・・・物財の生産が経済の中心であった社会から,情報や知識を扱う産業が中心的な位置を占める社会へと変化すること,この変化に並行してサービス業の労働人口が圧倒的に増大することなどが特徴
社会権を包摂する新しい自由権が問題になる
別の見方をすれば、フォーディズムというのは、あらゆる生産の工場化であり、ポストフォーディズムはあらゆる生産の情報化だったともいえます。(…)ポスト・フォーディズムの後に来る資本主義はどういうロジックで正当化しなければならないか。一元論の議論を突き詰めて考えれば、あらゆる生産の内在化ということになります。これまでは、生産に関わっているアクターを、あるところから先は外部だと考え、そこから不当利潤を得ていたわけですが、それができなくなる。だから、あらゆるものの生産が内在化するし、それはとりもなおさず、あらゆる消費も内在化するということです。
世界の知性が考える資本主義を続ける哲学的根拠 | グローバルアイ | 東洋経済オンライン