知的労働者は生産手段を所有する
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知的労働者は生産手段を所有する。頭の中にしまいこんだ知識は持ち運びできる。まさに生産手段を所有するからこそ、彼らの流動性は高い。 「労働者は生産手段を持たないので、生産手段を持つ会社(資本家)に労働力を売って対価を得る」というモデルが知的労働者に関しては成り立たないと言うことだ。 自分が何をアウトプットできるのかと言うことを、実際に出力してみせなければならない。 蒸気機関などの発明によってコストが高いが圧倒的に生産性の高い機械が作られた。 その機械を買うことができる資本家が生産手段を所有する時代が訪れた。 これは仕事の道具に対する知識適用の結果であった。
これは肉体労働者の仕事内容に対する知識適用の結果であった。
かつて「労働力 << 労働力 + 機械」であったために機械を所有する資本家が生産手段を所有しているとみなされていたように、これからは「労働力 + 機械 << 労働力 + 機械 + 知識」であるがゆえに知識を有する労働者が生産手段を所有しているとみなされるようになる。