知的労働者は生産手段を所有する
つまり「労働者は生産手段を持たないので、生産手段を持つ会社(資本家)に労働力を売って対価を得る」というモデルが知的労働者に関しては成り立たないと言うことだ。 さて、そこで問題になるのは、その資産価値をどうやって評価するのかだ。プログラマの採用とかではかなり前からこの問題が顕在化していて、Fizzbuzzを書かせてみるとか(Fizzbuzzも書けない人がプログラマとして応募するということが驚きだ)、幅優先探索の問題を書かせてみるとかいろいろな方法が提案されている。しかしそれらのテストよりよっぽど信頼性の高い、そしてやる人があんまりいないから強い差別化要因になるのが自作アプリのソースコード公開なんだな。
劇的ワンペーパーでも語られていたが、自分の価値は自分でアウトプットしなければならない。自分が何を出力できるのかと言うことを、実際に出力してみせなければならない。それがソースコードの公開なのか、ブログを書くことなのか、カンファレンスで話すことなのか、雑誌記事を書くことなのかは人それぞれかと思うが、とにかく何かを出力しなければいけないのだ。