オードリー・タン
public.icon
https://gyazo.com/32de628efd6796025524a569ed05272f
「辺鄙な場所であるほど先進的に」
オードリー・タンが柄谷行人から影響を受けて贈与経済の「高次での回復」をめざすための実践的組織に参加しているというのは知らなかった。オードリー・タンに推薦文を依頼して、『トランスクリティーク』を岩波書店は増刷すればいいのではないか。あれはもっとたくさんの人に読まれるべきものだ。オードリー・タンが柄谷行人を読んで影響をうけて、資本主義の貨幣経済ではない別の交換様式を追求するために他のハッカーと協力して組織を運営しているというのは、言われて見れば、ごく自然なことだ。他方、日本のハッカーで柄谷を読んでいそうなのは一人、二人しかいないのでは?日本の有名なハッカーで『トランスクリティーク』とまでいかないけれど柄谷行人の新書ぐらいは読んでいそうな人間というと私には小飼弾しか思いつかない。これが日本のハッカーの問題だと思う。OSSの背景思想までは理解していない。 オードリー・タンこんなに面白い人だとは知らなかったな。知に関する相互贈与においては資源の奪い合いのようなことは起こらないが、しかし不特定多数の未知の人々との間で分散的な贈与の経済を指向するならば相互信頼というものがそこで生じるような仕組みを実装する必要があると。柄谷行人にもそんな示唆を受けたらしい。これは九十年代の半ばにセールが『アトラス』で言ってたことで、弟子のピエール・レヴィはある意味楽観論の最先鋒。イーサリアムとかはどうでしょうかとか柄谷とも話したらしい。落合くんもオープンソースの倫理と言うことを語っていたし、やはりこの辺だよね。