Copernicus
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Copernicusとは?
Copernicus(コペルニクス)は、TAE Technologies社が開発を進めている第六世代の核融合実験装置であり、同社のC-2W装置を基盤にしてさらに進化した設計を持つ次世代の核融合デバイスです。この装置は、実用的な核融合炉の開発に向けた重要なステップとして位置づけられています。 Copernicusの目的
Copernicusは、C-2Wで培った技術や知見を基に以下を目指しています: プラズマの中心温度を3 keV以上(約3,500万度)に到達させることを目標としています。これは、核融合反応が発生するための実用的な温度範囲に近づけるためです。 2. プラズマの長寿命化
プラズマをより長時間安定して閉じ込めることを目指し、持続可能なエネルギー生成の可能性を探ります。 3. 進行的燃料の利用
水素-ホウ素(p-11B)のような進行的燃料を用いるための基盤技術の確立。これにより、放射性廃棄物のほぼ発生しない、クリーンで安全な核融合を目指しています。
4. エネルギー規模の拡大
プラズマ内のエネルギー密度と全体的な出力を拡大し、商業的な核融合エネルギー供給に近づけること。 Copernicusの技術的特徴
Copernicusは、以下の技術を採用し、TAE Technologiesのこれまでの装置(C-2, C-2U, C-2Wなど)からさらなる進化を遂げます。
1. ビーム駆動型反転磁場構成(Field-Reversed Configuration, FRC)
2. 強化された中性粒子ビームシステム
NBIシステムのさらなる出力増加やパルス長延長により、より高いエネルギー密度を持つプラズマを維持します。 3. 高度な外部磁場制御
磁場プロファイルの動的制御を強化し、プラズマの形状や位置をより精密に制御します。 4. リアルタイム制御システム
C-2Wで導入されたリアルタイムプラズマ制御システム(RTPCS)の改良版を搭載し、実験精度と運用信頼性を向上。 5. 改良されたエッジバイアス系
プラズマの回転制御をさらに精密化し、不安定性を抑制する技術を進化させます。 CopernicusとC-2Wの関係
Copernicusは、C-2W装置の直接的な後継機であり、C-2Wで行われている以下のような研究成果を引き継ぎます:
C-2Wはテストベッドとして機能しており、Copernicusに向けた新しい概念の試験やリスク評価を行っています。
C-2Wでの磁場プロファイルの最適化、中性粒子ビームの改良、エッジバイアス制御などの技術は、Copernicusの開発に直接応用されています。
Copernicusの意義
Copernicusは、商業用核融合炉の実現に向けた重要なステップとされています。その開発は、以下のような点で核融合エネルギー分野における突破口を提供すると期待されています: 1. 核融合エネルギーの商業化への前進
実用的なエネルギー出力と経済性を備えた核融合炉の試金石となります。 2. クリーンで安全なエネルギー供給
放射性廃棄物をほぼ発生させないaneutronic(非中性子生成型)核融合を目指し、エネルギー安全保障や環境負荷軽減に貢献します。
3. 技術的実現可能性の実証
小型で設計が簡素な核融合装置の可能性を示し、商業規模での展開を視野に入れています。
現在の状況と今後の展望
Copernicusは現在設計・開発段階にあり、C-2Wで得られた実験データや技術的成果を活用しています。最終的には、Copernicusを通じて、「商業用核融合炉に近づく科学的および技術的マイルストーンを達成する」ことが期待されています。その成功は、クリーンで無尽蔵なエネルギー供給を可能にし、エネルギー革命をもたらす可能性があります。 なんか海外の企業ってマイルストーン引くの好きだよねmasaharu.icon