非誘導プラズマ立ち上げ
#用語解説
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「非誘導プラズマ立ち上げ」とは、中央ソレノイド(CS)などの誘導コイルを用いずに、トカマクなどの核融合装置でプラズマ電流を生成・維持する方法を指します。一般的にトカマク装置では、中央ソレノイドが時間変化する磁場を誘導してプラズマ電流を立ち上げるのですが、これには大規模な誘導コイルや変圧器が必要で、装置が複雑かつ高コストになりがちです。
非誘導方式では、RF波(高周波波)や電子サイクロトロン波、低ハイブリッド(LH)波といった無線周波数の波を使って、プラズマ中の電子やイオンに直接エネルギーを供給し、電流を発生させることでプラズマ電流を駆動します。この方式は、中央ソレノイドが不要になるため、装置のコンパクト化が可能で、将来的に経済的な核融合炉実現の一助となると期待されています。
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TST-2, QUEST, NSTXをはじめとする球状トカマクではよくこの非誘導プラズマ立ち上げを用いている印象