黄金の橋
「黄金の橋」とは、会話のパートナーに潔く考えを変えてもらい、 それでいて恥をかかせないようにするための手段だ。 黄金の橋は会話を成功させるためには必須といってよい。 次のようなフレーズで、黄金の橋を築くことができる。 「誰にでも間違いはあります」、 「専門家になるというのは多くの間違いを犯し、そのたびに考えを変えてきた結果なのです」 「私たちは誰もがみな、自分が真だと考える事柄を知ることができるよう、自身と互いのために最善を尽くしているだけなのです」 そして「これは非常に複雑な問題で、この問題をめぐっては多くの混乱があるんです」。 また、もっと単純に「大丈夫ですよ」、 「心配しないでください」でもいい。こういったフレーズで、会話のパートナーは恥や屈辱感から抜けだすことができる原注 18。話が通じない相手と話をする方法 ピーター・ボゴシアン ジェームズ・リンゼイ・位置2043 アイヌにはチャランケという文化があって。みんなで議論するってことなんだけど、チャランケがうまい人は自分と意見が違う人にわざと「逃げ道」をつくる。すべて否定するのではなく、そこに逃げると恥もかかないし、相手としても上々という道を作ってあげる。