自分の「出演時間」を決めておく
「コミュ障」と言われる人たちにもいろいろあるが、一番多いのが「おもしろくない話を延々としてしまう」人だ。
おもしろくないのに、他の人の話をさえぎって、自分の話をしてしまう。しかも、そうした話はつまらなかったり、それまでの流れから見ると唐突だったり、ニッチすぎたりして(その場の誰も知らない話を詳しくしてしまう)、その後を他人が「引き受ける」ことが非常に難しい。結果、自分で自分の話を引き継ぐしかなく、自分だけが延々つまらない話をしつづけ、気づくと場が冷え切っていたり、ひどいときは誰もその場にいなくなっていたりする。
自分がまったくおもんないと思う芸能人を想像してみよう。その人がたとえば1時間の番組内でテレビに映っていい最大時間はどれくらいだろうか。考えてみよう。あなたはその芸能人よりつまらない。この事実をまずは受け入れよう。それではあなたがフィーチャリングされるべき時間は何分か。
逆に言えば、どれだけつまんなかろうが、「コミュ障」だろうが、その人の話、「出演時間」が短ければ、人はそこまで不快に思ったり、苦痛や退屈を感じることはない。自分の「出演時間」を短くするだけで、あなたはコミュニティに貢献している
とすら言うことだって可能だ。
とはいえ、決めておいてもそれをオーバーしてしまうのが「コミュ障」の「コミュ障」たるゆえんだろう。なぜ決められた「出演時間」よりも登場してしまうのか。そうすべきでないタイミングで登場してしまうのか。これはまた別項で論じる。