美しさしか勝たん
AIの性能の劇的向上と普及により、知性の価値は激減。ダンピングとすら言われている。東大大学院生程度の知性なら毎月数千円数万円でゲットできる(今後ますます入手が容易になる)。それはちょうど「銃や戦車の発明で刀や槍に意味がなくなった」のと同じような変化だ。 バービーが不倫してる女は眉毛がおかしいとか言ってそれに「同感!」「わかる!」とか言う人がめちゃくちゃいる世界になってる。ルッキズムというか、岡田斗司夫のいうホワイト革命が行くとこまで行ってる。昔は「美しいことは装ってる=偽りだ=正しくない」し、「本当のことは偽りのないこと、つまり真実は汚い/醜い」という価値観だったのに、現在では「美しいは正しい」「美しくないは正しくない」になってる。 AIのほうが賢い。そうなると人間どうなるかというと、人間にはもう「美しい」くらいしか残ってない。コスメ業界やファッション業界、美容関連はAI後も潰れないどころかますます繁盛する。
AIやソーシャルメディアでアテンションエコノミーが加速した世界では、AIで自動化して他人からアテンションを奪い、それをカネに換え、そのカネで美を買い、美で正しさをゲットし、正しさで権力を得て、またそれでカネを得て美に換え……が錬金術になる。