相談
米光一成は「なぜ相談は失敗するのか」その原因を3つあげている。
全貌は共有されない問題
分かってるけど問題
文脈の欠落問題
全貌は共有されない問題というのは、悩みを支える出来事が膨大にあるから、言葉にできないから、本人が本当の悩みに気づいていないからといった理由で相談事の全貌が共有されにくい問題。分かってるけど問題は「分かっていてもできない」ことが人間にはあるという問題。で、三つ目の「文脈の欠落問題」がより本質的な問題なのだけど、
非当事者=部外者のほうが岡目八目で問題の分析がしやすいのだが、他方でその人がアドバイスをすると当事者性を否定される=文脈を持っていかれてる気持ちになりアドバイスを受け入れられないという構造がある。
当事者じゃないほうが冷静に判断できるのは当たり前です。でも、そういう客観的な正しいアドバイスをしたら相手はどう思うか。/ 「全貌も文脈もわかってない非当事者のあなたならそういうでしょうね」みたいな気持ちが起こってくるわけですよな。 /「上から目線で知ったようなことを言って!」と思うわけです。 / これ、自分が他人に相談したときもあるよね。 / このわたしの、いまのわたしの、あなたではないわたしのことはわかってもらえない。助言が正しく、理屈に合っているほど「わたし」が否定されている気持ちになる。「わたし」の相談内容をあなたの文脈にもっていかないで。あなた、なにさまなのよ!?って気持ちになるよね。思考ツールとしてのタロット 米光一成p.115
米光はこの解決のために、世界体系xランダムを持ち込むタロットが有効だと述べる。