物語思考
一言でいうと「自分の理想どおりに人生を過ごすためには、いっそ一つの物語を作るように考えたほうがいいよ」 ということです。 自分を主人公にして 「物語を進めるように」 人生を送ること。 これが「物語思考」です。 若干うさんくさいというか、 気持ち悪い自己啓発本のように見えてしまうかもしれませんが、 身も蓋もないことを言うと 「自分を客観視しやすい状態にしておいたほうが、 本質的な対策を打ちやすい」ということです。 物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 けんすう p. 23ページ
チャレンジや失敗は、普通に考えると怖いものです。 明日から突然海外に行って働くとなったら、 ものすごく怖い。それよりは、ある程度の不満があったとしても現状維持のほうが安心ですよね。 でも「物語思考」だと、チャレンジや失敗をしないほうがリスクになります。 なぜなら、何も起きない人生は物語としてぜんぜんおもしろくないからです。 主人公が今いる街から出ようとしなかったら何の冒険も始まりません。 仲間も増えないし、ただのつまらない日常が流れていくだけになります。 物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 けんすう p. 23ページ
つまり、「物語思考」 とはイメージとして「小説を書く」 みたいな感じに近いです。 自分という 「主人公」 のなりたい姿を決め、 「キャラ」を設定します。 それから、キャラが活きる環境を作って、物語を「転がして」いきます。 自分を物語のキャラとして扱うことで、他人事化して、客観的に見ていくことができます。 物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 けんすう p. 24ページ