残業は無意味なのではなく有害
ジョージタウン大学のコンピューターサイエンティスト、 カル・ニューポート准教授は『大事なことに集中する』(ダイヤモンド社)という本の中で、 「一定のスケジュールによる生産性向上」という考え方を提唱している。つまり毎日、一定の労働時間を確保し、時間になったら必ず仕事を終えるということだ。 実際、彼は午後5時半以降にはめったに働かず、「一定のスケジュールによる生産性向上をめざすことは、時間がかぎられていることを意識するのに役立つ」 と言っている。 要するに、一定のスケジュールによる生産性向上をめざすと、時間が貴重なものであるという意識が高まり、時間をとりわけ大切にするということだ。> 後悔しない時間の使い方 ティボ・ムリス 165ページ
残業しても効果がない。
むしろ時間意識が希薄になるので効率性が下がるため有害。
実際、 長時間労働はたいてい成果につながらない。 スタンフォード大学の経済学者ジョン・ペンカベル教授の研究によれば、 従業員が週に50時間以上働くと生産性は大幅に低下し、 55時間以上働くとさらに低下する。 さらに興味深いことに、週に 70時間働いても、そのうちの15時間はほとんど何も生産していない。 もちろん、 ときには長時間労働をする必要があるかもしれないが、 それが習慣化しないように気をつけるべき後悔しない時間の使い方 ティボ・ムリス 166ページ