構造化された文章は読まれにくい
この記事でマークダウンで箇条書きでネストして書いたような構造化した文章は読まれにくくなっているという指摘。 エンジニアの人とか、Markdownになれている人、ビジネスで論理構造に慣れている人は、入れ子を使いがちです。 大見出しの中に中見出しを3つ並列において、その中に小見出しを3つおいて、みたいに、論理を整理する感じです。Wikiとかで使いやすいですね。 / この方法もなんか最近だとあまり読まれない感じがして・・・。 / 僕とかはそういう脳だったんですが、「あ、これは読まれなくなっているぞ」と思ったので、やめるようにしました。5年前くらいまではこの形式のほうがウケていました。わかりやすい!と言われがちでした。 / じゃあ、どういう論理構造や論理展開がいいかというと・・・、うまくいえないですが「ロジックで、読者の頭の中にでてきた疑問を、一つづつ潰してく」みたいなほうが読まれます。/ 「え、これはこうじゃない?」というのを、すぐに論理ですっきりしてもらう。そしたらこういう疑問でてくるよね、というのも論理ですっきりしてもらう、みたいなのがいいです。 構造化された文章は複雑。単純にその分難しい。
構造化された文章は「報酬」が遅い。先に構造を描写してからそれぞれの要素について順に答えていくことになる。その間「わかる」という報酬が遅延される。SNSカルチャーで文章→報酬のスパンが短くなっておりそれに読者は慣れている。
構造化された文章はポータビリティがない。文章そのものだけでなく「構造上そこに置かれている」という位置も情報としてまとわりついてくるため。となるとその一部だけ抜書きがしにくい。要素化して他の文脈に持っていきにくいため、そうしたことが得意でない読者からは邪魔だと感じられる。