箇条書き
私は、箇条書きも注目に値すると思っています。地の文章は単語が一次元的に並んでいて構造を失っていますが、箇条書きはツリー構造を保っています。目次と同様に、著者の脳内の構造がツリー構造で表現されているわけです。エンジニアの知的生産術 西尾泰和 (WEB+DB PRESS plus) (Japanese Edition) (p.221). Kindle 版 また、箇条書きでシンプルにまとめようとすると、思考が端的になってきますし、短く入力してある方が、あとから見返すときにも楽です。この「あとから見返すときに楽」という点は、情報を保存していく上で見過ごされやすい重要さの1つです。ダラダラと書かれた文章は、読み返すだけでも時間がかかり、読むための気力を必要とします。文章の達人ならともかく、そうでない人が書いた長文はあまり積極的に読みたいものではありません。入力する情報の量を限定しておいた方が、情報の操作や利用はやりやすくなる傾向があります。Scrapbox情報整理術 倉下忠憲 (Japanese Edition) (p.32). Kindle 版. アウトライナーやScrapboxで箇条書きを使うようにしてるんだけど、実は箇条書きがすごく苦手だってことに気づいた。 箇条書きって中途半端。構造化されたリニア構造の文章と、多次元ウェブ構造nのハイパーリンクテキストとの中間にある。ある物事が別項目として立てたほうがいいのか、それとも既にある項目のサブなのかが決まらない。書きながら考えて決めていく、そのためのアウトライナー(途中で箇条書きを動かせる)なんだろうけど。それに1つの項目がAにもBにもどちらにも所属する。結局「結末が何か」がわかってないと、全部箇条書きで書き出しておくしかなくなる。