本は自分で選べ
だから、これとまったく同じように、 あなたが自分で本を選ぶ、というのが最も基本的なやり方だと僕は思う。 そんな当たり前のこと、 と感じるかもしれないけれど、否、 その当たり前が、なかなか実現できないのではないだろうか。 特に、ネットが発展した現代では、 「私が読みたい本を教えて下さい」といった質問が某知恵袋に散見されるように、皆さん、迷える読者になっているのである。 本の選び方として、僕が指摘したいのはその一点だけ。 とにかく、 本は自分で選べ。 それだけだ。 リアル書店でも良いし、 ネット書店でも良い。 とにかく、 面白そうな本がないかな、と選ぶ時間が大切だということもある。 人から聞いたから読むとか、誰かがすすめていたから読むとかではなく、 自分の判断で選ぶこと。 これがもの凄く重要なのだ。もう、本書のテーマはこの一点だと思っていただいてもかまわない。読書の価値 / 森博嗣・62ページ