本は商品である
太田明日香.icon というのも、本は、一つ一つが「世界」で、優越がつけられないはずなのに、私にとってはいつのまにか部数や知名度やファンの数や賞受賞や印税で食べているかどうかなどでランキング化される世界のようになってしまったからです。書くことについてのノート / 太田明日香p.2 太田明日香.icon 書くこと、著者になることは、1つの世界を作ることだけど、もう一方で、商品になることでもあります。「本はお金じゃない」というふうに本を一種の文化的価値を伝えるもの、商品ではないものという捉え方もありますが、私はそれは一面的だと思います。出版物が我々庶民でも買えるのは、印刷技術、製紙技術、全国に安価に配送できる流通システムによって大量部数印刷できるようになったがゆえに、廉価に抑えられているからです。書くことについてのノート太田明日香p.4 書くのがしんどいのは「著者という商品になって値段がつけられる」=値段で評価されるから。 出版できない=売れない
売れない=商品価値がない
商品価値がない=お前の考えてることに価値がない
資本主義社会で「商品である」とは「必要がなくても作られる」ということ。
「今月は特に出したい本ないからいっかー」とはならない。出版社つぶれちゃう。
インターネットのおかげで誰もが発信者に
発信方法自体も多くなった
発信コストも圧倒的に下がった
過去作品だけでも人生で消費しきれない
moriteppei.icon なぜか人は本にだけやたらロマンチシズムを抱いてしまう。紙の本信仰なんかもそう。