切り抜き
ではなぜ今、切り抜き動画が溢れているのでしょうか?
それは一言で言えば「作成しやすさ」です。
通常、SNSに動画を投稿しようと考えた場合、企画、撮影、編集の一連の作業を行った後に投稿する必要があります。
一方、テレビ番組は既に企画から編集までが済んでいる素敵な素材なのです。しかも、それらはプロが作成したものです。
そのため、切り抜いたあとは投稿ボタンを押すだけです。
だれでも同じ高品質のクリップを作成できるため、投稿数が増えるのも納得できます。
この動画の他にも同じ第4話での切り抜き動画はほとんどがPRスポットよりも再生されています。
このことからも15~30秒の予告編よりも本編中の切り抜きの方が再生されているというファクトがご理解いただけたかと思います。
結果SNSにおいて宣伝的なものはユーザーからスルーされる対象になってしまっています。
そしてこれはテレビの場合も同様で、いわゆるPRスポットなどの予告編は『結局最後のオチはどうなったの?』と実際の中身が見られない不完全燃焼のコンテンツとして認識されています。
そのため視聴者はもはや無意識的にPRスポット(宣伝)を見ない身体になってしまったのです。
やはり人は飽きやすくて、我慢できない性質のほうが大きい。/それに最適化したのが、「切り抜き動画」だった。/これから世に出ていこうと思っている人は、「切り抜き」に適応していったほうがいい。99%はバイアスひろゆきp.102 切り抜かれるデメリットは、炎上のリスクがあることだ。/炎上発言は、ほとんどが切り抜きによって前後の文脈が失われることが原因だ。/「たとえ話ですが……」「あえて悪い言い方をすると……」と、前置きがあったり、その後にすぐに訂正して「冗談ですけどね」と言っているのに、その前の部分だけが切り取られる。99%はバイアスひろゆきpp.103,104