未使用
文章を作ってて、アイデアを整理していて「どこにもあてはまらない」があれば、それを一度「未使用」という分類に入れておく。 「未使用」を整理したり、書き加えたりしながら、そこから「使用」を作っておく。
作業が一段落したら「未使用」の中を整理します。既存の項目に収められそうであれば、適切な場所に動かします。既存の項目に収まらず、なおかつ残しておきたい内容であれば、類似の内容をグルーピングして新しい見出しを立てます。トップダウン型で作業を始めたにもかかわらず、ここで行っているのはボトムアップ型の作業です。「未使用」の中でいくつかまとまりができてきたら、既存のアウトラインに組み込む余地がないか、あらためて考えます。うまく収まるものもあれば、新しいパートの追加が必要なものもあるでしょう。いろいろ工夫して組み込むべきものを組み込みます。どうがんばっても組み込めないものは「未使用」に残しておきます。ときどきアウトラインを折りたたんで全体の構造を確認します。想定外の項目を組み込んだ結果、肥大化してしまったパートがあるかもしれません。整理していくつかのサブパートに分割し、バランスを整えるためにアウトラインを組み直します。その過程でまたいくつか新しい項目が立つかもしれません。再びトップダウン型です。さらに、乗っているとき勢いで追加したまま「未使用」に入っていた断片が、新しく立った項目と関係していることに気づいたりもするかもしれません。このようなプロセスを繰り返すことで、アウトラインは成長していきます。これが「シェイク」です。「アウトライン」とはいっても、内容も同時に書かれていることが重要です。書くことによってアウトラインを成長させているのです。アウトラインプロセッシング入門 Tak. (p.36). Kindle 版. 同じことはアウトライナーでなくてもできますが、アウトライナーのいいところは「未使用」見出しを折りたたんでおけば、その存在をほとんど意識しないですむことです。また、いったん「未使用」に入れた内容をあらためて検討・整理するときに、アウトライナーの機能を活かせるのもポイントです。アウトラインプロセッシング入門 Tak. (p.76). Kindle 版.