教育(小説)
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微妙!
まず、書き出しが最高。芥川賞受賞後初の小説になるわけだが、不穏な空気の中、ノゾミと言われる女性へのインタビューで本作は幕をあける。その後、インタビューの内容は「初体験はいつ?」「どんな感じ?」などといった内容に変わっていき、それに素直に答えていくノゾミ。一体、どういう世界なのか......と真剣に読んでいくと、これが単なるポルノビデオの内容の描写だったということが明らかにされる。 ポルノのインタビューですら、芥川賞作家のテキストに置かれると、文学だと思いながら、読者は座して真顔で読み進めていってしまう。読者が「文学」と思って真剣に読み進めていったものは、読者が普段マスタベーションに使っているポルノでよくある女優へのインタビューだったってわけ。
その後は「成績アップのために1日に3回のオルガスムが奨励される学校」というよくわからない設定の世界の中で、セックスセックス連呼される物語が進展していくのだが......通常であればセクハラでしかない質問が、こういう設定の
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