市川沙央
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「コバルト・ノベル大賞の応募は20年以上皆勤賞。もはやライフワークですね。文學界の結果が出る前に締め切りだったので、今年も出しているんです。最初の応募作が一次選考を通過し、その後も最高で三次まででした。ほかにも、女性向けライトノベルやSF、ファンタジーの賞に応募。多いときには350枚程度の応募作を年3本書いていました」https://book.asahi.com/article/14917541
「重度障害者の芥川賞受賞も、障害者を主とした受賞作品も、これまでほとんどないようです。どうして2023年になるまでそうした例がなかったのか、みなさんに考えてもらいたいです」
みずからが重度障害を持つ初の芥川賞受賞者となって、壇上からそう問いかけたのだった。
「日本の“読書バリアフリー環境”の遅れは目につきました」市川沙央氏が芥川賞受賞作で伝えたかった自身の“問題意識” 新芥川賞作家 市川沙央氏インタビュー
『ハンチバック』は、これまでと違う書き方を試みた面もあります。ライトノベルを書いているときは、次のページでどんなことが起きればおもしろいかを考えて書き進めていましたけど、純文学をやるならもっとレベルを上げていこうと考えたのです。それで次のページどころか、次の1行はどんなことが書いてあればおもしろいかと、毎行ごと考えながら書いていきました。「日本の“読書バリアフリー環境”の遅れは目につきました」市川沙央氏が芥川賞受賞作で伝えたかった自身の“問題意識” 新芥川賞作家 市川沙央氏インタビュー
『ハンチバック』のストーリー後半では、障害者の性の話へと分け入っていきます。そうした問題も大学で学んでおり、問題意識を持っていましたので、これも作品の大事な軸になると考えました。
実際の描写などに関しては、私は『ティーンズラブ』と呼ばれる女性向け性愛作品も書いた経験があるので、問題なく取り組めましたね」「日本の“読書バリアフリー環境”の遅れは目につきました」市川沙央氏が芥川賞受賞作で伝えたかった自身の“問題意識” 新芥川賞作家 市川沙央氏インタビュー