悪口としての参政党
どの政党に限らず、出している政策やマニフェスト、議員の言動について最大限に批判すればいいのだが、この何でも「参政党と同じ」のような物言いすることに非常に危険を感じている。
なぜか:
参政党じゃないから。たとえば「れいわなんて参政党と同じ」って言うけど、違うから。違うがヤバいってときに、その違いを見えなくすることは、ある意味ヤバさの過小評価になってしまう。
参政党のヤバさの過小評価になってしまうから。参政党とれいわ。どちらかしかないなら、自分は一切迷いなくれいわに入れる。どう考えてもヤバさが違うだろ(笑)。参政党に何でもたとえてしまうのは、参政党って「そんなもん」という印象を与えかねない。
参政党の手法と同じだから。
自分たちが到底許容できない対象を、そうじゃないのに「参政党」と名指したり、それと同等と扱う手法は、参政党やその支持者が実際に行っている手法と同じである。
彼らは自分たちを否定・批判する人間を「外国人」と名指し、他者化している。 「いや、さすがに参政党の外国人呼ばわりと、我々の参政党呼ばわりは違うだろ」。おっしゃるとおり。しかし、その「違う」のに「同じ」と言ってしまってるのが、まさに同じである。「同じ」というのは何かの点で同じであり、何かの点では違うということである。安易な他者化は逆に問題を見えなくさせる。 政党のおかしなところはガンガン批判しましょう。また、その際に「......という点で言えば参政党と同じである」といった物言いまではオッケーとしましょう。
けれども特定の指摘と関連しない安易な「悪口としての参政党」はむしろ問題を見えなくさせるし、参政党のヤバさも軽く扱いすぎなので控えるようにしましょう。
「安心安全」って概念がガバガバすぎてほとんど言ってることに意味がないレベルなため、何でも言えてしまう=情報量がない。表現の自由界隈は「自由」を第一の価値としてとらえてるが、フェミニストもそうなので価値観を共有してる(だから何)。 なんなら「XXは参政党と同じ」と言ってXXを批判する手法自体、リベラルもフェミニストもやってるから、アンチフェミがやってることはフェミがやってることとほとんど同じとか言われたらどう思うんだよっていう。