小説家になりたいなら小説を読むな
もし小説家になりたいなら、小説を読まないこと。もしエッセイストになりたいなら、エッセイを読まないこと。自分がそれでプロになりたいなら、もっと別のところに目を向けるべきだ。つまり、小説を読んでも、それは既に小説になっているものであり、 そこからなんらかの発想を得たとしても、既にある発想に近いものになり、同時に、読者もほぼそう感じるものになる。 その小説がどんなに好きでも、それを参考にしてはいけない。読書の価値 / 森博嗣 80ページ