対話では「議論」「説明」「尋問」「アドバイス」をするな
彼によれば「今まで両親は、常に結論ありきで、自分を変えようとばかりしてきた。それが非常に嫌だった」と。ひきこもっている人に、働けと言って、説得や議論をしたりするのがなぜいけないのか。それは、「議論や説得は当事者の力を奪うから」だと言うんですね。 / すごく明解な説明です。説得や議論というのは、エンパワーするどころか、当事者の力をそいじゃうんですよね。説得や議論ばかりしてきた人は、もちろん善意からでしょうけれど、ずっと有害無益なことをしてきたわけです。それをきっぱりやめるうえでは、彼の言葉は非常によい指針になります。やってみたくなるオープンダイアローグ 斎藤環 水谷緑p.107 対話で最も邪魔なものは「結論ありき」。ということは逆に結論を持たない、常に開かれてる努力をすることで、具体的には、説得、議論、説明、尋問、アドバイスをやめることで対話が成立する。