兵は拙速なるを聞くも、未だ巧久なるを賭ざるなり
「あったためしがない」という断定がすごい。孫子全体でずーーーっと戦争について語っているが、その内容は「戦争だけはやめとけ」「できるだけやめとけ」。言ってみればタイトルは「釣り」。「戦争に絶対勝つ方法 これを知らずに負けてませんか?」みたいなタイトルで手に取らせ、中では延々「戦争ってのはできるだけやるもんじゃない」「やるにしても最小限で切り上げろ」「やる前の部分でなんとかするのがサイコー」、要するに戦争をやめろと言っている。
ちょっと話離れてギャンブルだとか人生訓として捉えられるかもしれない。オンラインカジノが話題になっているが、あんなもん、長くやってなんとかなることなど一切ないわけで。それこそ「久しくして利する者は、未だこれ有らざるなり」だろう。人生訓としても非常に重要で、要するにバトルで負けたときの損切りの話として捉えると、巧拙と長短の4象限マトリクスなわけじゃん。 https://gyazo.com/8ddefebf3cb1472b7d68dee9d90a9b5a
状況としては①相互にともに失うものが大きい。②敗色濃厚なときに特に思い出したい言葉。離婚裁判とかね......。